癌マーカーから遺伝子診断へ

癌マーカーから
遺伝子診断へ

救命救急の現場で学んだこと

救命救急の現場で学んだこと

救命救急の現場で学んだこと

大学を卒業後1年足らずの研修を終え、教育関連病院に出向することになりました。救命救急の現場では必死で患者さんの命を救うため、不眠不休の毎日でした。そこから得たものは、多くの患者さんには前兆があり、もし、その直後受診していれば救命できたのに‥という後悔だけでした。多くの癌の患者さんも来院するのがあまりにも遅すぎるという事実でした。ここにいては患者さんの不幸を待ちわびることになる。病気という『実』が熟すまで病院で待ち続けることになる。そう思って病気を早期に見つけ、さらには病気を予測できないか。その方法を模索し続けました。

救命救急の現場で学んだこと
(CEA基準値 5ng/mL以下 )

27年前自分が信じていた血液検査の中にはCEAという癌マーカーがあります。癌になるとその癌細胞が作りだすタンパク質のことです。癌になってしまってくる方のCEAはかなり高値でした。この癌マーカーはいつ0で、いつから0.1になり、なぜ100を超えるまで気付かなかったのか。そんな素朴な疑問を抱いて、今度は健康な人の癌マーカーをチェックしてみました。つまり3、4歳の小児から老人に至るまでの癌はなさそうだと思われる方々のデータをとり続けました。そしてその経時的変化に着目し、6ヶ月から1年ごとに採血し続け、その増加率を調べ、癌を超早期に発見しようと考えました。

図

CEAとは?

1.食道癌 2.胃癌 3.肝癌 4.胆のう胆管癌 5.膵癌 6.大腸癌 7.肺癌 8.乳癌 9.子宮癌 10.腎癌などの疾患でガン細胞が作り出すタンパク質のこと。癌がすでに存在しているかどうかスクリーニングできる血液検査。

遺伝子診断ですと、遺伝子のキズを血液検査で発見でき、癌という固まりにならないうちに、つまり、癌になりかかっている自分の身体のミクロな変化をとらえられるわけです。つまり『自分は何年後○○癌になりそうだ‥‥』というリスク予測可能な時代になりつつあるということです。

  • 癌の遺伝子診断
  • すぐわかる遺伝子診断Q&A

尿がん検査

尿のマイクロRNAを調べ、
がんリスクをステージ1から判定

当院では、2024年ノーベル賞を受賞した「マイクロRNA」を実用化した検査「マイシグナル・スキャン」にも対応しています。お気軽にお問い合わせください。「マイクロRNA」の発見と機能の解明に関して、米マサチューセッツ大のビクター・アンブロス氏と米ハーバード大のゲイリー・ラブカン氏が、2024年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
マイシグナル・スキャンは尿に含まれる「マイクロRNA」をAIで解析し、高精度に、今のがんリスクを調べる世界初※の検査です。今回受賞された研究者の想いを実用化し、がんの早期発見を通じて、多くの人の命を救っていきます。
※ 尿×AI×マイクロRNAを用いたがんリスク検査サービスとして(第三者機関調査)